多様な人材を人的資本と捉え、人材ソリューションで可能性を創造する「人的資本創造企業」の日研トータルソーシング株式会社(本社:東京都大田区)は、2026年6月15日より、東北大学のマイクロシステム融合研究開発センターが運営する施設「試作コインランドリ」を活用した半導体エンジニア向けの体験型カリキュラム研修を開始しました。本研修は、東北大学の大規模クリーンルームと半導体製造装置を活用することで、臨場感を肌で感じながら、実際の工程を学ぶことができる実践的な取り組みです。国策としても推進される半導体産業において人材不足が深刻化する中、当社は学術機関の研究施設を活用した実践的な教育を通じて、エンジニア人材を育成し配属します。
| 膜厚測定作業 | レジスト塗布作業 |
■「半導体エンジニア体験型研修」実施の社会的背景と目的
現在、あらゆる産業のデジタル化に伴い半導体の需要が急増しており、国内における生産拠点の整備が急速に進んでいます。一方で、高度な技術を要するプロセス開発や生産技術を担うエンジニアの人材不足は深刻な社会課題となっています。当社は、この課題を解決するため、長年培ってきた研修ノウハウに学術機関の研究設備を掛け合わせた実践的な研修プログラムを導入しました。
■東北大学の共有設備を活用した「体験型研修」の特長
本研修は、「東北大学 試作コインランドリ」(西澤潤一記念研究センター内)にて実施します。座学での知識習得だけでなく、実際の製造工程を体験することで、各工程の具体的なイメージを掴むとともに、品質管理についての意識を醸成します。また、「なぜそうなるか」「どうすればよいのか」を論理的に考え、答えを導き出せる基礎知識を育成します。
主な研修内容は以下の通りです。
・実際のクリーンルームを使っての実習:MEMSを中心とした半導体製造設備を備えた約1800㎡のクリーンルームに入室し、製造現場の厳格なルールを肌で体感します。
・半導体製造設備の操作実習:プラズマCVD装置を使用してシリコン酸化膜の形成と膜厚測定を通して条件と出来栄えの関係性を確認します。また、フォトレジスト塗布作業と膜厚測定を経験します。
・工程を設計する実習:条件を変更し、加工したウエハーの酸化膜やレジスト膜の膜厚を測定し、条件変化による影響因子をデータ化してグラフ解析および最適条件を考察する演習を行います。
【専門用語の解説】
・ウエハー:高純度なシリコン(珪素)でできた、薄い円盤状の素材で、磨いた表面に半導体構造を形成していく土台
・プラズマCVD装置:真空の部屋(チャンバー)の中で化学反応を起こし、さらにプラズマで加速することで、低温のままウエハーの表面に薄い保護膜(酸化膜など)を貼り付ける装置
・フォトレジスト塗布作業:ウエハー(半導体の基板)の表面に「レジスト」と呼ばれる特殊な感光性樹脂の膜を平らに塗る作業のこと
■仙台エンジニア研修センター 概要
本プログラムを組み込んだ研修は、当社の仙台エンジニア研修センターを拠点として推進されます。同センターでは、半導体のプロセスエンジニア領域をはじめ、広く半導体業界で活躍できる人材を年間で約120名育成する計画です。現場経験豊富な講師が約40日間に渡って研修を実施します。電気の基礎からはじめ、半導体素子特性、半導体前工程・後工程の製造技術、統計的手法や品質管理など、半導体の生産技術分野で必要となるさまざまな研修を予定しています。今回の学術機関における体験型研修カリキュラムが加わることで、研修生のスキル向上ならびに教育内容のさらなる充実を図ります。
名称:仙台エンジニア研修センター
所在地:宮城県仙台市太白区大野田5丁目3-4(仙台テクノセンター内)
地図URL:https://maps.app.goo.gl/Zgp3FVn4gsaArL2o8
■日研トータルソーシングについて
「人的資本創造企業」として業種や職域の枠組みを超え、様々な領域で活躍する人材を「人的資本」と捉え、人材ソリューションを働く人・企業・社会の可能性を創造していきます。
本件に関するお問い合わせ先
日研トータルソーシング株式会社 広報室
mail:info@nikken-ts.jp